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親御さんインタビュー「人を傷つけなければ、それでいい」山下翔平さん・真那さん第2話

親御さんインタビュー「人を傷つけなければ、それでいい」山下翔平さん・真那さん第2話

前回までの流れは、お母さんやお父さんは「障がいなんかではなく、個性だと思っていた」問いお話をしていただきました。今回は「他害」についてお話を深掘りしていきます。のどかちゃんのストーリー第二弾です。

お父さんはどういう感じでした?

山下さん(父)

ちょっと個性が強い子とぐらいにしか思っていなかったので、検査を受けた方が良いと言われた時に面食らいました。

やっぱり、インタビュー受けてくれる人って元気だし、ちょっと変わっとるね。めっちゃいい意味よ笑。お母さんにはこの前言ったけど、お父さんもインタビューに出てくれるって本当に良いことよ。あと、弟もいて、両親といるってことはすごく良いことよ。ちなみに、弟は今どんな感じですか?

山下さん(母)

普通です。いま4歳です。

山下さん(父)

ひらがなも読めて、勉強面でものんちゃんを追い抜いちゃいました。やっぱり、障がいがあったんだなって感じです。

弟とのんちゃんはどんな感じですか?

山下さん(父)

仲いいですよ。夜も一緒に寝てます。

のんちゃんは弟の事お世話しているような感じ?それで弟は弟で、のんちゃんのこと世話しているような感じ?

山下さん(母)

そんな感じです。

山下さん(父)

基本的に弟も優しいので、のんちゃんのことかばったりするんですよ。テーマパーク等で遊んでるときに他害があるので他の子を叩いたりするんですよ、それで母が怒ったりするとかばってくれてます。

めっちゃいい。テーマパークとかで手とか出ると、親同士の話し合いになるの?

山下さん(父)

謝ると大概は許してもらえます。ちょっと目が離れた隙にそういうことになったりしてしまいます。だけど、そういう時にあんまり怒っちゃいけないんですけどね。

山下さん(母)

だけど、相手の親の手前、怒るしかないんです。

山下さん(父)

それが難しいんですよね。

お父さん、その時怒っちゃいけないってどういうことですか?

山下さん(父)

本人が、何に怒られているか理解してないんですよね。怒るのと叱るの違うじゃないですか。感情で怒るのは良くないんですよね。

怒るのが良くないって何かで読んだんですか?

山下さん(父)

そうですね、自分も怒られるの嫌なんでね。

外出するときの約束っていくつありますか?

山下さん(母)

トイレに行くことと、人に手を出さないってことかな。

展示会の時とかもトイレ問題で子供を連れてこれないんですよっていう親御さんも多くて。のんちゃんが今通っている学校ってどういう学校ですか?

山下さん(父)

普通の学校です。普通級が4クラスと支援学級(1~6年生まで)が5クラス。

山下さん(母)

先生もベテランの先生が多くて手厚いです。

のんちゃんもベテラン先生に懐いてる?

山下さん(母)

懐いてます。いつも楽しそうに学校行ってます。

だけど、学校の先生、デイの先生との出会い。そして、その人たちをどれだけ好きにうなるかで、吸収率が変わるからね。あと、9年でも全然変わる。どんどん可能性は広がると思う。

山下さん(母)

期待してます。

期待していいと思う。お母さん、本当に恵まれてるよ。旦那さんめっちゃいい人。

山下さん(父)

僕自身も、最近、ADHDって診断されたんですよ。不眠症で相談したら診断されました。

ちなみにそれって、どういう診断なの?

山下さん(父)

問診ですね。あと、サイコパステストっていうのを受けて感性が変わってるってことで。あと、不眠症が発達障害と併発するようで。妻の気持ちを汲み取れずにイライラすることはあったの あったので、その気はあったのかな。

でも、俺もなんかあるだろうし。のんちゃんもお父さんみたい大人になっていくから大丈夫。大学の先生がやってる施設があって、先生にどうやったら障害って分りやすい?って聞いたら、一番軽度な発達障害ってKY(空気が読めない)です。って言ったの。

山下さん(父)

僕ですね。

いやいや、そんなこと言ったら外国人全員KYやで。だから、日本の診断ってやばいんだってえ、俺って空気読むよね?あえてKYだよね。それ狙ってるからね。KYで軽度な発達障害って言われるんだよ。

山下さん(父)

それで、診断されるのも納得いかないですよね。

そんなの普通やでって感じじゃん。事実、お母さんは、このお父さんと結婚したわけだからさ。ちなみに2人はどれくらい付き合って結婚したんですか?

山下さん(父)

付き合って半年くらいで結婚しました。

恋は盲目っていうのもあり、旦那さんの発達障害に気付かずに結婚したんだ笑。

山下さん(母)

当時は旦那のことが良く見えたんです。

いや、でもめっちゃ良い人よ。旦那さん。

山下さん(父)

まあ、空気は読めないけど。

僕は妻はいますけど子供はいません。本当に良い環境だと思うよ。のんちゃんの環境は。

山下さん(父)

いい環境だと思います。学校も、地域も。

お母さんに怒られたら、お父さんはかばってくれるし。

山下さん(父)

過度にかばいすぎて、妻が拗ねるけど。

結局、お母さんが癇癪持ちってことね。その環境で育ったら、弟は人格者になるかもしれない。まだ4歳だもんね。

山下さん(母)

あー。

小学校よりデイの方が子供を伸ばすって言われていて。すでに、学校の先生と仲良くて、学校が楽しいでしょ。デイもあって。両親のフォロー体制もあるから、絶対いい方に変わってく。ありがたい環境ですよ。

山下さん(父)

人にさえ迷惑かけなければ、良いですよ。

迷惑って難しい定義だよね。

山下さん(父)

一番は傷つけちゃダメかなって。

じゃあ、他害がなくなったらあんまり問題ないんじゃないの?

山下さん(父)

まだ、一人でできることが少ないんでね。まだ、遅れていることが多いから、将来ひとりで暮らしていくことは難しいのかなって。

大丈夫。俺も、一人で生きてくことできないから。あと、すごく遅れながらも日本の福祉っていい方向になってきたのよ。福祉もそうだけど、世の中が変わってきた。世の中が応援したい、なんかできることある?って人が増えてきた。

山下さん(父)

障がい者のYouTubeなんかもあったりして、世の中変わってきたと感じる。

日本はまじめすぎるっていうのもあって、診断つけたいとかね。日本人って決めつけて解釈するのが好きだから。ヨーロッパとかアメリカには障害って言葉ないからね。だから、そういう学校もないし。だから、俺らが死ぬまでにどうなっていくかはわからないけど、障害に対する差別や苦手意識はどんどんなくなっていくはず。のんちゃんも自分に制限かけていけるようになるし、世の中も寛大になっていくから安心して大丈夫です。のんちゃんは環境良いから、信じてやってほしい。ということで、ありがとうございました。

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